乳頭縮小術を受けるかどうか考えた時に、「乳頭縮小術を受けて人にわからないの？」って思うことはないでしょうか。
術後のことを考えると他人から見られる瞬間には色々なシチュエーションがあります。
男女ともとてもよく聞かれる質問です。
今回は女性にフォーカスをあてて「乳頭縮小術を受けて他人にわかるかどうか」という観点で専門クリニックだからこそわかることをお伝えしていきます。

自然な乳頭になる？

乳頭縮小術を受けて最も気になるのは他人がパっと自分の胸を見た時に「ん？」と違和感を感じるような胸、とりわけ乳頭にならないかということではないでしょうか。
今現在が自然な胸であるならば、パっと見て自然に見えない胸というものはできれば避けたいものですね。
結論から言いますと、乳頭の大きさや乳頭のたるみを改善する目的で受けた場合は他人から見て明らかに不自然と思われる乳頭にはほぼなりません。
ただし、変形乳頭の方は乳頭形成術でできる限界がありますので一般的な乳頭の形にもっていけない可能性があります。（多くの方は見たことがないと思われます。）
乳頭縮小術後の状態が自然であると感じるかどうかは人による部分もありますのでそこは多くの症例写真から確認してみるとよいでしょう。

シチュエーション別

ではどのようなことで他人に知られる可能性があるかについてお伝えしていきます。

大きさや形の変化が大きい場合

乳頭縮小術を受ける方は基本的に自分の乳頭の大きさや垂れ具合、形が気に入らないという理由で受けます。
ですので受けた後は必ず変化があります。
少し大きい乳頭をわずかに小さくしたいという場合はあまり大きな変化は見られませんが、かなりの下垂感がある方が乳頭縮小術を受けた場合には胸がぐっと引き締まって若々しく見えます。
その変化は明らかです。
毎日乳頭を見ている家族なら分かるでしょう。
そうは言っても過去に一緒に温泉に行ったことがある程度の仲間であればわからないでしょう。
顕著な変化とは例えば下記のような症例です。

2022.09.07

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年齢を重ねても大丈夫？

ここでもう一つ懸念が出るかもしれません。
乳頭をかなり小さくしたとき、年齢とともに同年代の人は乳頭が垂れ下がっているのに自分だけ若々しいというのは不自然ではないの？と思われるかもしれません。
ところが女性には年齢に関係なく「本来理想的な乳頭の形」というものがどうやらイメージとして頭の中にあるようでして、皆さん不自然というよりはうらやましく思っているというのが本音でしょう。
たしかに乳頭縮小術を受けるとその先も手術の効果の恩恵を受けることになり、下垂感は断然同年代の方に比べると少なくなります。
それが逆に悩みになるということは考えにくいものです。
授乳をしたかどうかが大きな差となりますのでそこで不自然に思われるとは考える必要はありません。

傷跡でわかる？

次に気になるのは「傷が大きくて見られるとすぐにわかってしまうのでは？」ということです。
傷は通常ほとんど分からないレベルになります。
よーく観察しないとわからないのですぐに見てわかることは通常ありません。
ただし、乳頭縮小術後に傷跡が白く抜けることをときどき経験します。
乳頭の色素がそこだけ抜けてしまうのです。
ほとんどの人はそれでも気になりませんが、数十人に一人くらい目立ってしまうことがあります。
人によってはじっと見られるとわかることもあると思われます。
どういうわけか手術を受けてなくても乳頭の周りが白く抜けている方もいてまさに色素には個人差が大きくあります。

2022.06.28

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乳頭縮小術は誰に気づかれるか？

「人が見て分かりますか？」の質問の背景には実は個人的な疑問があることがほとんどです。

①温泉に行って見ず知らずの人が見てわからないだろうか
②いつも一緒に温泉に行く友人が見て分からないだろうか
③旦那は気づくだろうか
④離婚をしていて今度できた新しいパートナーが見て気づかないだろうか
⑤乳がん検診などで病院を受診したときに気づかれないものだろうか

など様々な人が対象になります。
どれも外来で相談を受けたことがある内容になりますが、術後はそれらのことで気になっている方は今まで見たことがありません。
それほど気づかれにくいものなのでしょう。
しいて言うなら③旦那様は気づく可能性があります。
ただし、男性は伸びて垂れた乳頭をあまり魅力的には思っていませんので見た目の印象としては良くなるでしょう。

手術後の時期的な問題

手術後いつからなら分からないでしょうか。
さすがに手術直後は糸がついているからわかるよなぁという疑問は正解です。
直後にはガーゼを貼りつけていますが、不自然に大きく見えて服の上から目立つということはありません。
ですので手術を受けても服を着ていれば他人にわかることはありません。

乳頭に糸がついているうちは遠目にはわかりませんが、近くで見ると細い糸がたくさんついています。
抜糸直後はすでに他人から見てわかることはほとんどありませんが、近くでよーく見ると縫い目がカタカタしています。
抜糸直後の症例紹介はこちら
このカタカタは術後3週間から1ヶ月程度で馴染んできます。
この1ヶ月がすぎればほぼ誰にも気づかれなくなるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。
乳頭縮小術を受けて気づかれることはほとんどありませんが、大きな変化を出した場合には毎日見る人が見ると分かるという程度です。
パートナーに気づかれないかなと気にされる方がいる一方で、パートナーから乳頭縮小術を勧められて当院にご相談に来られる方もいて、人生いろいろですね。

ishikawa

医師　石川勝也
2003年　防衛医科大学校卒業
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医