男性用ニップレスについて
今回は男性が使うニップレスについてお伝えします。
当院では乳頭がシャツから透けることが気になる男性がかなりご相談に来られます。
多くの方は姿勢を前かがみにしたり、厚手の服を着たり、大きな服を着ることで乳首が目立たないように生活されていますが、中にはニップレスを貼る方もいます。
ニップレスの効果は大変あり、貼付されていると確かに乳頭はTシャツから目立たず過ごすことができます。
ニップレスを使用する場面としては、スポーツや運動をするとき、薄手の服を着るときなどがありますが、常時気になる方は日常的に貼っている方もいらっしゃいます。
しかしながら、毎日のように貼り続けると新たな問題がでてきます。
ニップレスを貼り続けると起こる問題点
ニップレスを貼り続けるとだんだんと皮膚かぶれが起きたり、皮膚に色素沈着がおきてきます。
皮膚かぶれが起きた場合、軽傷であれば貼付をやめれば徐々に改善していきます。
しかしながら、それらを繰り返しているうちにだんだんと皮膚の色が茶色くなってきます。
これはいわゆる色素沈着の状態です。
色素沈着になった場合、なかなかその色が取れなくなります。
色素沈着がなくなるまで数か月間かかることもあります。
もし、健康診断など急に裸になる場面が訪れた時にその色を隠すことができませんので新たな苦痛が出てしまうようです。
ニップレスを使用していた方の乳頭縮小術症例
ではどうすればその乳頭を隠すことができるのか、この悪循環から抜け出せるのか。
どうしても気になるならば乳頭縮小術は有効な手段となります。
今回は左側の乳頭の大きさに悩まれておりニップレスを使用されていた方のご紹介をします。
基本データ
・20代 男性
・アトピー性皮膚炎有り
・左乳頭にニップレス貼付を続けていた
・左の肥大した乳頭を右に近づけたい
≪左乳頭縮小術 正面≫
≪左乳頭縮小術 拡大≫
≪左乳頭縮小術 左右の比較≫
術前は左の乳頭が大きく肥大化しており、貼付し続けたニップレスによる色素沈着が起きていました。
右の乳頭の大きさに近づけるように乳頭縮小術を行いました。
術後一か月の状態では右側にかなり近くなりました。
また、術前に見られていたニップレスによる色素沈着が薄くなってきていました。
今後、ニップレスは必要ないため、このまま通常の皮膚に戻っていきます。
まとめ
今回は男性の浮き乳首対策でニップレスを貼り続けると起こることについての問題点をお伝えしました。
ニップレスは一時的に貼る場合は特に問題ありません。
長期間貼り続けると今回ご紹介したような皮膚トラブルがおきる可能性がありますので注意が必要です。
ニップレスを貼り続けることは現実的にはむずかしく、根本的に解決をしたい場合には今回ご紹介したように乳頭縮小術をご検討されるとよいと思います。
ちなみに、女性用の乳頭縮小術と男性用の乳頭縮小術は手術方法が異なります。
参考になれば幸いです。
今回の行った施術内容
乳頭縮小術のリスク・副作用など
・左右差が残ることがある
・血行不良が起こると壊死・消失することがありえる
・傷が白く抜ける可能性がある
・乳頭の感覚がにぶくなる可能性
などあります。
費用について
乳頭縮小術 両側23万円(税別) 片側16万円(税別)
医師 石川勝也
2003年 防衛医科大学校卒業
日本形成外科学会専門医
日本美容外科学会専門医